
ジョン・スタインベックの「ピピン四世三日天下」中野好夫訳、読了。
気がついたら20世紀フランスの王にさせられてしまったおっさんを中心とした風刺コメディです。かなり面白いです。金も権力ももたない王が起こした小さな反乱とは…。
政府とか国家、人間の社会が実際にやっていることを淡々と描かれるとこうも可笑しいものなんですね。1968年に書かれた本ですが、50年近くたった今でも何も変わってないですし、スタインベック自身も世の中を変えたいと思っている節はなく、あんまりマジメにやりすぎてもそもそもくだらないんだから、もっと身近なものを大切にしたほうがよろしいのでは、と考えているように思えます。
この作品がすごいと思うのは、ふつうのコメディ文学のようにさくさく読めるのに、読み終わってから風刺だったことに気付く、ようなとこでしょうか。居合い抜きのように、切られたとわからないように切るのが名人芸です。真正面から現代社会を風刺なんてしんどくて読めません。これなら楽しく読めます。おすすめ。
2010-6-11

われわれはあまりに分類し過ぎて、あまりに楽しむことが少ない。
「茶の本」岡倉天心(青空文庫) 村岡博・訳
http://www.aozora.gr.jp/cards/000238/card1276.html
2009-10-18

N大学理論物理研究所助手の野々村は、ある日、研究所の大泉教授とその友人・番匠谷教授から一つの砂時計を見せられる。それは永遠に砂の落ち続ける砂時計だった! 白堊紀の地層から出土されたというその砂時計のなぞを解明すべく発掘現場へと向かう一行だったが、彼らは知る由もなかった──その背後で十億年もの時空を超えた壮大な戦いが展開されていようとは。「宇宙」とは、「時の流れ」とは何かを問うSFの傑作。
SFけっこう好きな自分としてはなかなか楽しめました。
1965年作ですが古びてません。
海外SFにもぜんぜん引けをとらない逸品だと思いました。
英語訳とかされてるんかな?
2009-10-17

てきとうにジャケ買いしたら面白かったので感想をば。
暴力沙汰にはめったにならない(できない)現代ヤクザ社会。
勢力争いは交渉の腕しだいといえるようです。
で、実際のヤクザってどんなんだろうという人にもおすすめですが、クレーム処理やタフな交渉が多いビジネスパーソンには、なかなか面白い内容です。
個人的に、クレーム産業といわれる建築業界ではたらく身としては、役立ちそうかつ面白かったです。
あのとき言いくるめられたのは、こういうことだったのか…とか思います。
あ、先日ジャケ買いした「裏アジア紀行」と同じ幻冬舎アウトロー文庫だったのにはあとで気づきました!
2009-10-13

「片道切符で旅立ったクーロン黒沢がディープな僻地で出会う筋金入りの奇人変人たち。訳ありの逃亡者、反省していない元殺人犯、変態、ヤク中、詐欺師…。あわよくばひと儲け、と付き合ったが最後、想像を絶する悲惨なトラブルに次から次へと巻き込まれていく。すったもんだの末に辿り着いた悟りの境地とは一体?史上最低最悪の青春顛末記。 」
何の気なしに手にしたんですが一気に読みきりました。プチ退屈な人、必読です。
新しい記事 »